構造部材

集成材だからこそ、構造計算を可能にする。

部材、接合部の強度が明確だから構造計算が可能。建物の強度が分かる。それがSE構法です。

耐震構造「構造部材」

耐震性に優れた大空間を可能にする平角柱。

SE構法では、平角柱を使用した耐力フレームにより、強さを保ちながら、大開口や車3台分のスペース確保をも可能にするビルトインガレージなど、ラーメン構造による木造住宅の可能性を広げています。

断面欠損が少なく、地震に強い接合部。

一般的な木造住宅は、接合部に柱や梁をホゾ継ぎするため、断面欠損をまねき構造本来の強度を低下させてしまいます。SE構法は、大きな揺れに対して接合部が破壊されない技術を追求。独自開発のSE金物を使用した断面欠損の少ない構造によって柱と梁とを接合し、優れた耐震性能を実現しています。

集成材

集成材の強度は、無垢材の約1.6倍。

無垢材は自然素材であるが故に、強度にばらつきがあり、構造計算を行うには不向きな素材です。そこでSE構法では、一定の強度が保たれた集成材を使用しています。

シックハウスも気にならない、業界最高水準の集成材を使用。

近年問題視されているシックハウス症候群に対応するため、ホルムアルデヒドの放散量がほとんどない、JASで認められた「F☆☆☆☆」等級の安全な集成材を使用しています。

ホルムアルデヒド放散量データ
JAS基準区分 平均値 最大値
F☆☆☆☆ 0.3mg/l 0.4mg/l
F☆☆☆ 0.5mg/l 0.7mg/l
F☆☆ 1.5mg/l 2.1mg/l
F☆ 3.0mg/l 4.2mg/l

確かな品質を証明する森林認証。

世界最大の森林認証続括組織であるPEFCのCoC認証を取得。これにより、持続可能な方法で管理されている森林から採取した木材の供給・管理システムを有することを証明しています。

燃えしろ設計により、木の質感を都心でも味わえます。

規制により厳しい制限がある柱や梁を室内で見せる「あらわし」も、SE構法なら可能。市街地にある準防火地域の建物や大型建築物などでも、木の質感による安らぎを味わえます。
また、万一の火災事故では、炎の危険性と共に家屋倒壊の危険性を考慮する必要があります。SE構法の集成材は45分間燃焼し続けても、表面部分は燃えますが、火災時の安全性は確保することができます。

集成材の柱、梁は一本一本検査。

柱や梁に使われる集成材は、それを構成するひき板1枚1枚、柱梁1本1本の強度が検査されています。水分量は含水率15%以下、 MSR(マシーンストレスレイテッド)による強度試験をクリアしたものを使用しています。

SE金物

100年後も同じ強さを持つ金物を全棟採用。

SE金物は、カチオン電着塗装されています。約600時間かけた塩水噴霧試験においても、ほとんど試験前の状態と同じ品質レベルを保ちました。この試験時間は、標準地域で168年、塩害地域なら100.8年分の負荷をかけた状態に相当し、強度が永続的に保つことを示しています。

地震に対する強さは、在来工法の最大約5倍の引き抜き耐力を持つ柱脚。

SE構法では、主要な柱の直下に柱脚金物を配し、柱と基礎とを堅牢に固定しています。柱脚金物は高強度なアンカーボルトにより、基礎に直接取り付けられるので、地震などの横からの力に強く、建物を支えます。

柱脚金物接合部強度実験

柱脚金物は、塩水噴霧試験後に、引張り実験を実施し、耐力が損なわれていないことを確認しています。

※ エヌ・シー・エヌ実大実験による。