将棋が10倍楽しくなる!段位やタイトルなど基本を総まとめ

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タイトル称号の呼び方

棋士の獲得タイトルには、その名称を表すための一定のルールがあります。

まず、竜王に在位して名人に在位していない棋士は「竜王」、名人に在位して竜王に在位していない棋士は「名人」と呼ばれます。竜王と名人の両方に在位している場合には「竜王・名人」と名乗れます。

また竜王と名人については、タイトルを失ってからも1年間は「前竜王・前名人」と名乗ることも可能です。ただし、他のタイトルに在位している場合にはその称号が用いられます。

また、竜王と名人以外のタイトルを複数獲得した場合には、どうしても呼び名が長くなるため、「二冠」「三冠」「五冠」といった呼ばれ方をします。

将棋観戦の楽しみ方

新進気鋭の棋士の活躍によって、ニュースでも話題の多い将棋。しかし、単に結果を追っているのはもったいないものです。将棋界のルールや仕組み、各タイトル戦の特徴を押さえることでより一層、将棋を楽しんでいくことができます。

テレビで将棋を観戦する時には、対局中の棋士たちの動きにも注目です。長時間にわたって対局をしていると脳みそが糖分を欲するので、甘いものをよく食べるといった部分も面白いところ

また、棋士たちの食事から好みも分かって、対局だけでなく棋士そのものにも興味が湧いてきますね。たとえば、「ひふみん」の愛称で親しまれている加藤一二三九段は、対局時は昼食と夕食にうな重の出前を10年以上続けていました。さらに過去には天ぷら定食を7年間も頼み続けていたこともあります。

また、2004年の名人戦第6局の2日目では羽生三冠が昼食に頼んだのが、なんと「天ぷら抜きの天ざるそば」!なぜ「ざるそば」と注文しなかったかは謎ですが、この日は名人位を失いかねないという大一番。天才棋士の特異な一面がうかがえました。

最近のタイトル戦はインターネットを通じての動画配信や公式ブログなどにより、リアルタイムで中継されています。対局中は棋士の個性がよく現れているので、まずは興味のある棋士の動向に注目してみると、自然と将棋のルールや仕組みも分かってくるかもしれませんね。

これから将棋を始めようという方も、何となく将棋は知っているけど詳しいことは分からないという方も、同時に楽しめるのが将棋の持つ魅力なのです。