新元号「令和(れいわ)」で生活の何が変わる?気になるお金や免許証の話と犯罪への注意喚起

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新元号「令和」に関連した詐欺にご用心

ここまでご説明したように、私たちの身の回りでさまざまなものやことが変わります。そのような状況のなかで、改元に便乗した詐欺が横行しているので注意が必要です。

たとえば、「あなたのスマートフォン(パソコン)は、新元号に対応していません。このアプリをインストールしてください」というような内容のメッセージを表示させ、不正なアプリをインストールさせる手口が急増。アプリをダウンロードしてウイルスに感染したり、個人情報が盗まれたり、現金を振り込ませたりといった被害も発生しています。

金融機関の担当者になりすまして電話をかけ、「新元号令和に伴う変更のために手続きをしてください」とATMに呼び出して現金を振り込ませるという、新しい振り込め詐欺の手口も増えています。同様に金融機関の担当者になりすまして手続の必要性を謳い、カード番号や暗証番号などを聞き出して悪用するという詐欺被害も発生しています。

いずれも、「元号が変わるから手続きをしなければいけない」という心理を利用した悪質な手口です。すでに改元に便乗した詐欺事件が多数発生していて、警察では注意を呼びかけています。スマホやパソコンでこれらのメッセージが表示されても安易にアプリをインストールしないようにしましょう。

また、金融機関の担当者がATMに呼び出して現金を振り込ませたり、電話口で暗証番号などを聞いたりすることは基本的にありません。金融機関を語る不審な電話がかかってきたり郵便物が届いたりしたら該当する金融機関に確認するなど、詐欺に対する自衛を怠らないことが大切です。

【豆知識】西暦と和暦を変換する計算方法

役所に提出する書類や履歴書を書くときに、「西暦だと覚えているけど、和暦だと覚えていない」「和暦を西暦にすると何年になるかパッと思い浮かばない」という経験をしたことはありませんか。

ここからは、西暦から和暦、和暦から西暦を簡単に変換する方法をご紹介します。

新元号「令和」の場合

2019年が令和元年となるので、西暦の下2桁から18を引くか、82を足すことで和暦に変換できます。なお、82を足す場合は下2桁が和暦となります。

(例題)
2020年=20-18=令和2年
2023年=23+82=105=令和5年

和暦から西暦に変換したい場合は、和暦に18を足してください。

(例題)
令和4年=4+18=2022年

平成の場合

西暦の下2桁に12を足すことで和暦に変換することができます。

(例題)
2005年=5+12=平成17年
平成25年=25-12=2011年

和暦から西暦に変換したい場合逆に和暦から12を引きます。

(例題)
平成25年=25-12=2011年

昭和の場合

西暦の下2桁から25を引くことで和暦に変換できます。

(例題)
1984年=84-25=昭和59年

和暦に25を足す西暦に変換できます。

(例題)
昭和40年=40+25=1965年

以上のような法則を知っていれば、簡単に西暦から和暦、あるいは和暦から西暦を求めることができます。書類を書くときに困ったら活用してみてください。

まとめ

新しい元号「令和」への移行に伴って、私たちの身近にあるさまざまなものや事柄が変わりますが、何かを慌てて対処する必要はありません。悪質な犯罪に惑わされないように注意しましょう。

令和2年目ではさっそく東京オリンピックがあります。新しい時代も多くの印象的な歴史が生まれていくのではないでしょうか。