宿泊先を選ぶときの注意点
見た目は元気そうに見えても、高齢になると思わぬところでつまずいてケガの原因になってしまうこともあるものです。
特に宿泊先を選ぶ場合は、バリアフリーに対応しているかなど、両親の健康状態に適した場所を選ぶようにしましょう。宿泊先に気を配るだけでも、旅行の負担がグッと軽くなるはずです。
旅行サイトで宿泊先を探すとき、最近では「バリアフリー対応旅館・ホテル」を特集として組んでいるサイトも少なくありませんので上手に利用しましょう。また、サイトだけでわからないことは、遠慮なく電話で聞いてしまうのが良いでしょう。
プールやスポーツ施設などがあり、施設内に長く滞在していても子どもが飽きずに楽しめるような場所なら、急な予定変更などにも対応しやすいのでオススメです。
海外旅行ならパッケージツアーがおすすめ
思い切って海外旅行を計画するのもありです。3世代旅行を楽しむなら、飛行機のチケットに宿泊先がセットになったパッケージツアーがおすすめ。セットで購入するため旅行の費用を抑えることができますし、予約段階での手間を省くこともできます。
3世代の海外旅行は、移動の負担が少ない2~3時間程度で渡航できる場所を目安にしましょう。たとえば、台湾やグアムなどやや近場の海外がおすすめです。
旅行の計画を立てるのが苦手な方は、レンタカーでの観光地巡りやアクティビティが楽しめるプラン付きツアーを選ぶのがおすすめです。旅行会社がそれぞれ提案しているモデルプランも参考になります。
その他両親への配慮
身体の抵抗力が低下している高齢者は、旅先で突然体調を崩してしまうこともあります。できるだけ旅先でも元気に過ごせるように、いつも飲んでいる薬はもちろん、お薬手帳や保険証の用意はしておきましょう。
いつもと違う場所だとなかなか眠りにつけないという場合もありますから、使い慣れた枕などを持参しておくとさらに安心です。
具体的な旅行プラン例
上記でご紹介したコツや注意点を踏まえて、子ども・両親の年齢別で考えたい旅行プランの具体例をご紹介します。
両親が若く子どもが小さい場合の例
両親が40~60代などあまり高齢ではなく、子どもがまだ未就学で小さい場合の旅行計画を考えてみましょう。
子どもが小さいことを考慮すると、あまりにも遠い場所への旅行は避けたほうが無難でしょう。移動の負担も少なく、車で数時間程度の場所が適当です。子どもが泣き止まない・ぐずるなどもありえますので、大きめの車で移動するのがおすすめです。
宿泊先は、ベビーベッドの貸し出しや離乳食に対応しているところを選ぶと安心。旅行サイトにある「赤ちゃん連れファミリー向けプラン」などを利用すると良いでしょう。
両親が高齢で子どもが小学生以上の例
子どもがある程度大きく、両親が60~70代の高齢である場合の旅行計画を考えてみましょう。
小学生頃になると食事の好き嫌いが出始め、高齢の両親には食べられない物なども出てきます。そうすると、各世代の好みを尊重した食事を選ぶことは難しくなってきます。そのため宿泊先を選ぶ際は、3世代の食に対応したバイキングがあるかという点に注目するのがおすすめです。
また小学生あたりはいろいろなことに興味がわきやすい時期でもあるので、両親の体調への配慮とバランスを取るのが難しくなってきます。そこで旅行プランを組む際は「みんなで一緒」にこだわらないようにしましょう。
両親だけでのんびり観光できる時間も作りつつ、3世代みんなで楽しむ時間も作る。メリハリを付けつつ自由度の高い計画を組むことが大切です。
また、現代の60~70代は比較的元気な人も多いです。まず体調が優先ですが、そこまで体調の不安がない場合は思い切って海外を旅行してみるのも良いでしょう。
まとめ
3世代での旅行は、家族間のコミュニケーションのきっかけになるほか、子どもの成長にもつながります。
成功のポイントは、できるだけ無理のない計画を立てること、両親(または義両親)の体調を考えたプランを立てることです。
普段はなかなか家族3世代で集まれないという家庭こそ、この機会に旅行プランを立ててみてはいかがでしょうか。