構造性能
RC造

レオパレス21では、それぞれの商品に合わせて2つの構造タイプを採用。先進の技術と施工品質により、どちらも高い構造性能を実現しています。RC造タイプは堅牢にして剛構造。あらゆる面で圧倒的な性能を発揮します。

壁式工法

クレイノ・プロフィード・ラムダは壁式工法を採用

壁式構造

壁・床・天井が構造躯体として強度を持ち建物を面で支える構造です。柱・梁がないので、すっきりした空間をつくることができる中低層向けの形式です。

ダブル配筋の鉄筋コンクリート構造

圧縮力に強いコンクリートと引っ張り力に優れた鉄筋の相乗効果で、抜群の強度を誇るRC(鉄筋コンクリート)造。レオパレス21では、構造強度をさらに高めるため、コンクリート内部の鉄筋をダブル配筋としています。シングル配筋に比べて剪断強度が高く、地震の横揺れやねじれに対しても卓越した耐力を有しています。

■外壁

吹き付けタイル、補修モルタル、鉄筋、石膏ボード、クロス仕上げ

■界壁(鉄筋コンクリート部)

クロス仕上げ、石膏ボード厚さ12.5mm、鉄筋

■各階床

フローリング仕上げ、鉄筋

■R階屋根

アスファルト防水、鉄筋

RCならではの安定した耐久性能

鉄筋は空気に触れると錆を生じ、強度を保てなくなります。レオパレス21ではコンクリートの「かぶり厚さ」を30mmとして鉄筋の酸化を防止。またコンクリートと鉄筋は熱膨張率がほとんど同じなので、湿度変化によるズレが生じにくいという特徴もあります。RC(鉄筋コンクリート)造の法定耐用年数は47年とされていますが、実際にはそれ以上であるケースが少なくありません。

■外壁断面図

外壁断面図のイメージ

■法定耐用年数

RC(鉄筋コンクリート)造は47年、鉄骨造は34年、木造プレハブ造・2×4造は22年、木造モルタル造は20年

コンクリート製の床と界壁による高い遮音性能

コンクリートは音を伝えにくい建築材料であり、特に壁式構造は壁・床・天井を一体化しているため音が漏れにくい構造形式です。またラーメン形式の界壁も、振動を伝えにくい千鳥スタッドの間を厚さ50mmのグラスウールで充填し、2枚の石膏ボードで挟み込む構造になっており、高い遮音性、断熱性を持たせています。

■工法別単位面積あたりの壁の重さ

鉄筋コンクリート壁式工法の壁は432kg/m2、ALC鉄骨工法の壁は45kg/m2、木造在来工法の壁は16kg/m2

気になる排水音にも配慮

排水管には、吸音材と遮音材が一体となった防音パイプを採用しています。一般的な排水管に比べ、騒音レベルは平均で15dB低下。キッチンやトイレ、浴室などの排水音が階下に響きにくく、騒音レベルは「深閑とした深夜の郊外」並みの静けさです。

■防音材一体型パイプ断面と構造

フィルム、遮音材、吸音材、塩ビ管

2時間耐火構造

鉄筋コンクリートはそれ自体が不燃材料であり、RC(鉄筋コンクリート)造の建物は「耐火構造」に区別されています。2時間耐火構造。ゆとりのスラブ厚が高い耐火性能を発揮して、延焼被害を最小限に抑えます。またRC(鉄筋コンクリート)造の建物には、火災保険料や地震保険料が割安になるメリットもあります。

■耐火構造

厚さ150mm以上

1年を通して快適な住まいを実現します

コンクリートは蓄熱性が高いため、RC(鉄筋コンクリート)造の建物は冷暖房を切っても温度変化が緩やかです。さらに熱伝導率が最も低いとされるウレタンフォームを外壁に隙間なく吹き付けることで高い断熱性を確保。壁体内結露も発生しにくくなっています。このため夏は涼しく冬は暖か。冷暖房効率が高く、省エネルギー性にも優れています。

■高い冷暖房効率

冬季は冷えにくく、夏季は暖まりにくい

万全の建物防水と土壌の湿気対策を行っています

外壁は、耐水性の高い吹き付けタイルで鉄筋コンクリートを保護。屋上は断熱材の上にアスファルト防水を施して、雨水の浸透を防止しています。また土壌から立ち昇る水蒸気を押さえるために、1階の床全面にコンクリートを打設。さらに床下断熱材としてスタイロフォームと防湿フィルムを敷き詰め、防湿性を高めています。

■土壌の湿気対策

コンクリートスラブとポリエチレンシートで湿気対策

更生工事・交換工事がしやすい配管です

雑排水用の共用排水堅管を通すパイプシャフトを、できる限り共用廊下側に配置しました。将来、更生・交換の時期が来ても工事がしやすく、工期やコストを抑えることができます。また各住戸内の給排水管は、コンクリートスラブに埋め込まない転がし配管。点検や改修がしやすく、水の音が響きにくいというメリットもあります。

■配管概念図

共用排水堅管は共用廊下側に配置、居室の床あげ部に転がし配管

壁式PC(プレキャストコンクリート)工法

クレイノ「バリアント」は壁式PC(プレキャストコンクリート)工法を採用

壁式PC(プレキャストコンクリート)工法のバリアントは、現場でコンクリートを打設するRC工法と同じく鉄筋コンクリート造です。ただし工場で生産されるPCパネルはコンクリート自体の強度が高く、建物の施工品質にバラつきが出ることもありません。
また壁式構造なので、地震などの外力には面で抵抗。一般的な鉄筋コンクリート造を上まわる性能を確保しています。

強度ALCの約40倍

耐久性・耐風性・耐水性に優れています。

PCパネルは雨水が透過しない密実なコンクリート製。かぶり厚も充分に確保されているため、内部の鉄筋が錆びる心配もほとんどありません。

応力度1.4倍

固練りコンクリート

水セメント比が低いコンクリートを使用するので現場打ちコンクリートの約1.4倍の強度が出ます。

水セメント比45%

コンクリートの中性化

コンクリートは通常アルカリ性ですが、雨水等が浸透すると化学変化し劣化が早まります。水セメント比の低いコンクリートは中性化を防ぎ、建物が長持ちします。

RC造は47年

法定耐用年数47年

木造22年、重量鉄骨造34年に対し、プレキャストコンクリート造の法定耐用年数は一般的な鉄筋コンクリート造と同じく最長の47年。
資産価値を長く保つことができます。

耐火性能が高く、防火地域にも対応します。

コンクリートは不燃の建築材料です。近隣からの出火に対しては、PCパネルが2時間以上にわたって類焼を防止。万が一室内から失火した場合も、延焼を防ぎます。

コンクリート造は近隣からの火災に対して全く日を寄せ付けません。屋内からの火災に対しても構造体への影響はほとんどありません。

耐震性が高く、揺れに強い構造です。

壁式PC構造は、壁・床・天井の6面で建物を支える構造のため、層間変形角※が高さ2,400mmに対してわずか0.6mm。
地震などの揺れに強い構造です。

ラーメン構造と壁式プレキャストコンクリート構造の違い

架構形式による変形の違い

柱や梁といった線状の部材で構成するラーメン構造が変形しながら抵抗するのと比べ、壁式構造は床・壁・屋根の6面全体で力を分散して抵抗するので変形や揺れの少ない安定した構造体といえます。

壁式プレキャストコンクリート造は0.6mmで1/4000

構造種別による層間変形角の違い

壁式プレキャストコンクリートの層間変形角はALC外壁の鉄骨ラーメン構造の1/20。地震の時の変形が少ないので、クロスなどの内装材の張替えも最小限に抑えられます。

「ミランダ」「クレイノ」を構築する基本スペック

3つの構造タイプ