覚えておいて損なし!家計を助ける制度
老後の家計は節約だけでなく、国の制度を利用することで家計の助けにもなります。自分で節約しながら、国の制度も上手に活用しましょう。
医療保障制度
医療制度には、いくつか定年後に味方になってくれる制度があります。
高額療養費制度を利用する
1カ月の定められた自己負担の上限を超えて支払った医療費が払い戻される仕組みです。
家族の被扶養者になる
配偶者や子どもの扶養になることで、保険料が一切かからなくなります。
医療費控除を確認する
医療費控除は、1年間(1~12月)の医療費の自己負担額が10万円(年間総所得額が200万円未満の人は所得額の5%)を超えた場合に受けられます。税金を減らすことができるので、家計の助けになります。
年金の所得税・住民税について
意外と知られていないのは、年金の所得税・住民税の扱いです。
会社員のときは税金の納付は会社が行うので、仕組みについてあまり知らなくてもそれほど問題ありませんでした。しかし退職後は自分で税金を管理することになります。
年金は「雑所得」と呼ばれる収入として扱われるので、一定額以上になると所得税と住民税がかかります。
また、65歳以上の方は、公的年金等の最低控除額が多くなっています。さらに、高齢者を扶養している方は、配偶者控除や扶養控除の額が増額されます。
こうした知識を知っておくことで自分にどれくらい税金がかかるか分かり、家計を正確に把握することができます。
また、2019年10月の消費税増税にともなって、「年金生活者支援給付金制度」が始まります。「年金生活者支援給付金制度」についてはこちらを参考にしてください。
介護サービス
「もし介護が必要になったらどうしよう」と不安に感じられることもあると思います。こうした場合には、介護保険で利用できるサービスがあります。
在宅介護と施設介護の2種類に分けられており、利用するには介護・支援状況によって7段階に分かれた要介護認定を自治体より受ける必要があります。
制度自体の仕組みを知っておくことで、いざというときの資金について先に想定しておくことができます。
高齢者施設をお探しの方へ
節約するだけでなく、楽しむことも忘れずに
最後に忘れてはいけないことは、過度な節約ばかりでは生活は楽しくなくなってしまうということです。
節約は老後を楽しむためにすることですので、メリハリや、「これがやりたい!」「かなえたい!」といった目的があるほうが節約生活もうまくいきやすくなります。
非日常から刺激を受ける
今まで決まっていた生活習慣から抜け出して、いつもと違う道を歩いたり、今までは立ち寄らなかった店に入ってみたり。そうすることで、ちょっとした発見があり刺激を受けることができます。
格安ツアーを楽しむ
最近では1万円を切る日帰りツアーなども増えてきました。バスツアーなら全て料金に含まれていますので、創作体験や乗り物・施設の手配にも手間をかけずに参加できます。遠出したいけれど運転する体力がない...そんな方も安心です。
市や大学が提供している生涯学習プログラムに参加する
知識欲を満たしたいなら、生涯学習プログラムの参加もおすすめです。同じ興味をもつ仲間と一緒に学習できるのは、新しいつながりを作るきっかけにもなります。
趣味で作ったものを売ってみる
最近では、自分で作ったものを簡単にインターネットで売ることができます。今まで自分だけで楽しんでいたものが、実は誰かの生活を豊かにしてくれるものに変わるかもしれません。販売して得たお金は老後の資金にもプラスできます。
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シニア企業や新たな資金運用にチャレンジしてみる
本記事では、消費を抑えることで老後の生活を少しでも豊かにする方法についてご紹介してきました。しかしもちろん、収入を増やすというのも大切な手段です。
最近では退職後のセカンドライフで新たに起業したり、アパート経営や土地活用によって収入を得たりする人も増えています。今まで培ってきた資産を老後に役立てる方法を探すのも、豊かな老後には重要です。
まとめ
お金にかかわる老後の不安を解消するには節約や倹約が大事ですが、賢く楽しく使うことも同じぐらい大切です。やりたいことを我慢するだけではなく、無駄を省いて人生を楽しむための節約を考えていきましょう。