アパート経営を持続するポイントは入居中のケアにあり!

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アパート経営において、長く安定した利益を得るためには入居者の定着が重要です。では入居者に長く住み続けてもらい、満室経営を維持し続けるためにオーナーができることは何でしょうか。

それは入居者の満足に応え続けていくことです。

入居者に長く住んでもらうためのコツ

入居者の満足度を高めるため、オーナーがまず始めに実践したい対策が「日頃のメンテナンス」と「トラブルへの対応」の2つです。

1.日頃のメンテナンスをしっかり行う

アパート経営を行う上で、行き届いたメンテナンスが入居者の信頼を得ます。

アパート周辺の定期的な清掃や庭の手入れなどは代表的なメンテナンスですが、これにひと工夫加えてみましょう。

掃除などは朝の通勤・通学時に行います。入居者と挨拶を交わすことで顔を合わせたコミュニケーションが取れることに加え、オーナーの仕事が入居者の目に見えるため「しっかりやってくれているんだな」という信頼感が生まれます。

またアパートだけでなく近隣の掃き掃除やゴミ拾いを行えば、「近隣にも気を配っている」というイメージを与えられ、さらに良い印象を持たれるでしょう。

設備のメンテナンスも、手間や費用はかかりますが、入居者が安心して暮らすための大切な要素です。常夜灯の蛍光灯切れなどは些細な不具合と思われがちですが、入居者には居心地の悪さや不安を与えてしまいます。

アパートの状態は小まめにチェックして、早期発見と迅速な対応を心がけましょう。

2.トラブルへの対応で信頼を得る

鍵の紛失や事故については、24時間態勢で対応するのが望ましいです。「いつでも困ったときに対応してくれる大家さん」というのは強い信頼関係を築けます。

年中無休で対応するのが難しい場合は、問合せ用のメールアドレスなどを用意し、そこに連絡をしてもらうよう周知するのも良いでしょう。「急ぎではないけれども対応してもらいたい」といった入居者のニーズも汲み取れます。

騒音などの「入居者間のトラブル対応」も信頼を獲得するチャンスです。

トラブルを起こしている入居者に対して毅然とした態度で臨みましょう。曖昧な態度は他の入居者に不公平感を与えてしまい、「トラブルが発生しても対応してくれない」という不信感を抱かせる要因にもなります。

ただし注意や対処の際は、トラブルを起こしている入居者の声にもしっかりと耳を傾ける必要があります。

クレームを入れた側の思い違いや勘違い、場合によっては「言いがかり」という可能性もあります。他の入居者に聞き取り調査などの状況分析も行い、冷静に対処するのが大切です。

どちらか一方の肩を持つようなことはせず、中立な「審判」として介入して、解決に導きましょう。

最後に、トラブルが発生した際には「いつ」「どこで」「どのように」発生したのか、しっかりと記録して証拠に残しましょう。騒音であれば騒音計で音の大きさを測る、駐車トラブルならナンバー入りの画像や動画を撮影するなどです。

付加価値を付けて満足度を高める

上記のような一般的な入居者ケアに加えて、オーナーが独自のサービスを行うことで、さらに満足度を高められます

「契約を更新した際に粗品を進呈する」「オーナーの自宅で採れた野菜をおすそ分けする」などといった気配りをすることで入居者との絆が生まれます。単なるオーナーと入居者という関係性から進展させる良いきっかけになるでしょう。

共有スペースを有効に活用し、季節に応じた飾り付けをするのも素敵です。ハロウィンの飾りやクリスマスツリー、お正月飾りなどを設置すれば、たとえ飾っている姿が入居者に見られなくても「日頃のメンテナンスが行き届いている」と感じてもらえます。

住人同士が交流できるイベントを企画するのも効果的です。あるアパートでは毎年夏に入居者がオーナーの家に集まってバーベキューを、年末には忘年会を開催しています。「干渉されるのが苦手な人が増えている」というのが近年の通説ではありますが、コミュニケーションを欲している人は意外と多いものです。

入居者同士が親睦を深めることで、安心感や連帯感が生まれ、トラブルが起こりにくくなる効果も期待できます。オーナーにとっても入居者の意見を聞く機会となり、今後の満室対策に役立つ情報が仕入れられるチャンスです。

ぜひ、他のアパートにはない企画を考え、他のアパートとの差別化を図りましょう。

オーナーにも入居者にもメリットがある満室対策

満室対策においてはまず大事なのは、「日頃のメンテナンス」「トラブルへの対処」といった基本を大切にすることです。その上でさらにオーナーの個性あるサービスを行うことで、他の物件にはない付加価値を生み出すことができます。

満室対策を地道に行えば空室が減り、家賃収入が安定するので、オーナーにとっては当然喜ばしいことです。しかしそれは入居者にとっても嬉しいことで、「住みやすい」「サービスが充実している」といった入居者の満足にも繋がります。

ぜひ、今回ご紹介したような満室対策を実践していただき、入居者が満足するアパート経営を目指しましょう。

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