現代のお墓事情、供養方法まとめ。宇宙葬やスマホでのお墓参りとは

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こんな供養のかたちもあります

他にもさまざまな種類の供養方法があります。最新技術を駆使したものもあり、本人の希望にあわせて柔軟に選択できるというのが、現代らしい供養のスタイルかもしれません。

樹木葬

お骨を木やお花の下に埋葬する方法です。1人に対して1本の木を植える、1本の木を植えた区画にお骨を合祀する、花壇のような植物が多く植えられた区画にお骨を埋葬する、山林などに埋葬するなど、さまざまな種類があります。

費用は50万円ほどと、従来のお墓と比べると低コスト。永代供養と同様に、お墓や霊園が供養や管理を行ってくれます。

アクセサリー供養

前章でご紹介した手元供養。仏壇にお骨を納めるのではなく、お骨で作った宝石を使ったペンダントや指輪などのアクセサリーを作ることもできます。

費用は数万円~数10万円。大切な家族や最愛の人を亡くしてしまったとき、「故人をすこしでも身近に感じたい」「近くで見守っていてほしい」と希望する人も多く、こうした想いを形にしたスタイルといえます。

宇宙葬

前章でご紹介した散骨の一種。バルーンや人工衛星にお骨を搭載して宇宙で散骨します。費用は30万円~50万円ほどです。

「宇宙に行きたい」と本人が希望することが多く、故人の夢を叶えられる新しい供養の形です。宇宙葬は日本人に特に人気で、アメリカで行われた宇宙葬では2割が日本人だったとのこと。

打ち上げられたお骨が宇宙のどのあたりにあるのかをスマホで知るサービスもあるそうです。アメリカに輸送してバルーンや人工衛星の打ち上げのタイミングまで待つ必要があるため、時間がかかります。

スマホでお墓参り

お墓参りもスマホでできます。石材店が15年間お骨を預かり、その後は合祀。お骨の保管料込みで、月額500円で利用できます。

特定の場所のGPS情報をスマホに登録することで、その場所がお墓となり、スマホに故人の写真などが表示されます。自宅の庭や毎日散歩で立ち寄っていた場所、故人が好きだった観光地など、どこでも思い入れのある場所をお墓にすることができます。

お骨は預かり期間15年以内であれば返却可能。お墓がなくこれから作る人や供養方法を決めかねている人が一時的に供養するといったケースで利用されています。

まとめ

社会情勢の変化や技術の発達によって、供養のあり方も変わってきています。お墓を放置するより、無理なく供養しやすい方法を選んで、大切な人を弔う気持ちを忘れないようにしましょう。