福岡のアパート経営事情を徹底分析!気になる単身世帯数や家賃相場は?

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1.福岡の人口の推移

2011年に九州新幹線が開通しました。福岡を乗継地点とし、東京から鹿児島まで新幹線が繋がることとなり、人の流れがとてもスムーズになりました。

まさに九州の玄関口といえる福岡は、産業、経済の中心地であるほか、観光地としてもにぎわい、これからさらに飛躍が期待される都市です。人口も年々増えています。5年に1度行われる「国勢調査」によると、2000年から2010年の10年間で、約6万人増えています<表1>。福岡はさほど広い土地ではありません。三大都市圏(首都圏・関西圏・東海圏)以外で、唯一1,000人/キロ平方メートルを超えるほど人口密度が高くなっています。特に福岡市中央区は、約11,769人/キロ平方メートルとなっており、人がとても密集していることが分かります<表2>。

福岡市の人口はどれくらい?

福岡市の人口はどれくらいなのでしょうか。人口の高い地区は<表2>となっています。

都心部からやや離れる東区はベッドタウンの地域となり、今さかんに開発が進んでいる地区でもあります。埋立地になる福岡アイランドシティがあり、「まちづくりエリア」と称し、住宅地や公園など複合的に開発、建設されています。「みなとづくりエリア」には青果市場なども移転予定で、今後ますます発展していく地域といえます。発展していく地域には人が集まります。賃貸アパートの需要も見込めると考えていいでしょう。

2.家賃の相場はれくらい?

福岡市の家賃物件の相場はどれくらいなのでしょうか。
総務省統計局の「社会生活統計指標-都道府県の指標-2015」を見て見ると、一坪あたりの平均家賃が分かります。
福岡県の平均家賃は、3,770円/坪(3.3平米)となっています。これを基にすると、一般的な1ルーム(18平米前後)の部屋であれば、約2万5千円前後の家賃が平均となります。これは福岡県全域の平均となりますので、福岡市内など利便性のいい地域ではこれよりもう少し高い相場になります。間取り別にみる、福岡市の家賃相場は次のようになります。

北九州市の家賃の相場

福岡市と同じ政令指定都市の北九州市の家賃の相場は上記右となります。福岡市に比べ、北九州市のほうがやや家賃が安いようです。

アパート経営を行うにあたり、周辺の家賃の相場を確認しておくことはとても大切です。詳細は専門家に確認するようにしましょう。

3.これから伸びる街は?

やはり収益を高めるアパート経営をするには、これから伸びる街を選ぶ方がいいでしょう。ではこれから伸びる街とはどういった街をいうのでしょうか。人が集まる地域には理由があります。

鉄道などの交通網が発達して便利、自然があり子育てがしやすい、ショッピングに便利など、住みやすい街に人が集まるのです。そういった街は今後資産価値も上がっていくはずです。その判断材料のひとつに、人口の増減率を見るといいでしょう。福岡市内の人口の増減率は次のようになっています。

福岡最大のターミナル駅の「博多駅」が位置する博多区が一番の増加率となっています。博多駅周辺は利便性の良さから住みたい街のひとつとして人気があります。やはり人気のある街は人口も増え、活気があるといえるのです。

福岡の人気の街

博多駅周辺と双璧するといわれているのが「薬院」や「西新」です。中央区に位置する「薬院」は福岡のなかでも高級住宅地と言われており、とても人気があります。また福岡の繁華街のひとつ、天神まですぐいうこともあり、何をするにも便利な街です。早良区に位置する「西新」は、福岡西部の繁華街のひとつです。大学もあるため、学生街のような一面もあります。

学生をターゲットにした単身世帯向けのアパート経営に適しているといえるでしょう。そして自然が溢れる「大濠公園」周辺も落ち着いて生活ができるということで人気がある地域です。人気がある街は競合も多いと考えていいでしょう。競合と差をつけ、入居者のニーズを網羅した賃貸アパートをつくることで、より需要が見込め、収益性も高まります。

4.今後の動向

九州地方の拠点となる福岡は、今後も人口の伸びも期待され、アパート経営を行うにはとてもやりがいのある街と思われます。企業も学校も数多くあり、市の中心部であれば単身世帯をターゲットにしたアパート経営も可能です。街の動向に敏感になり、それぞれの地域に適したアパート経営をするように心がけたいです。

【参考資料】 総務省統計局ホームページ「国勢調査」資料(表1、2、3)

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