大阪のアパート経営事情を徹底分析!気になる単身世帯数や家賃相場は?

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1.大阪府の人口の推移と増減率

アパート経営をするにあたり、賃貸物件の需要がどれくらいあるかということを判断する材料として、人口の推移はとても重要な資料のひとつです。人口があまりない地域では賃貸物件の需要も低いといえるからです。まずは大阪府の総人口がどれくらいなのか見ていきましょう。5年に1度行われる「国勢調査」によると<表1>のような結果が出ています。

2005年から2010年の5年の間で約5万人も増えていることが分かります。人の流れが活発ということは、まだまだ発展していく街であり、賃貸アパートの需要も十分に見込めるといえるでしょう。この大阪府内において、特に人口が多い地域はどこなのでしょうか。<表2>

<表1>と<表2>から、大阪府内の3分の1の人が大阪市内に住んでいるということが分かります。ついで、大阪市を取り囲むように隣接する、堺市、東大阪市の人口が多くなっています。通勤圏内となる、いわゆるベッドタウンにあたる地域に人が密集しているのでしょう。こういった地域こそが賃貸経営をするのに狙い目の地域といえます。
ちなみに大阪市内の人口のトップベスト3は<表3>とな

人口増減率も確認しよう!

アパート経営をするにあたっては、現在の人口数とともに、増減率を視野にいれることも必要です。人口が増加しているということは、これから街自体が発展していくと言えるからです。大阪市内の人口増加率が高い地域は次のようになります。こういった人口の増減率も頭に入れてアパート経営の策を練ることも収益アップのひとつとなります。

2.家賃の相場はどれくらい?

大阪における賃貸アパートの家賃の相場はどれくらいなのでしょうか。総務省統計局の「社会生活統計指標-都道府県の指標-2015」を見て見ると、大阪府の平均家賃は、5,724円/坪(3.3平米)となっています。これを基にすると、一般的な1ルーム(18平米前後)の部屋であれば、約4万円前後となります。これはあくまでも平均値になりますので、都市部と郊外では差がありますので注意が必要です。

大阪市内における家賃の相場

大阪市内で比較的家賃が高いのは、福島区、北区、中央区、西区と言われています。平均的な相場は右記のようになります。間取りや築年数で変動がありますので、詳細は専門家に確認するようにしましょう。

3.一般世帯数の内訳

大阪も東京についで単身世帯の多い都市となっています。一般世帯数における、「夫婦のみ世帯」、「夫婦と子供がいる世帯」、「単身世帯」の割合を見ると、<表4>のようになります。

人口の多い地域で比べてみただけでも、特色がはっきりします<表5>。平野区は「夫婦と子供がいる世帯」と「単身世帯」の割合がほぼ同じことが分かります。入居者のターゲットにより、アパートの間取りや設備などのニーズが変わってきます。地域の特色を生かしたアパート経営を行うことが成功のカギでしょう。

人気の付帯設備とは?

人気のある付帯設備とはどういったものなのでしょうか。単身世帯とファミリー世帯、それぞれの世帯に人気のおもな付帯設備を挙げてみます。

やはりそれぞれの世帯の特色がよく出ているといえるでしょう。家族が多ければ、浴室に追い焚き機能があれば便利ですし、ゴミもたくさん出ることも考えられますので、24時間ゴミ捨て可能なゴミ置き場があると重宝されます。また単身世帯であれば、インターネットやケーブルテレビを利用したい若い人は多いですし、留守がちな人には宅配ボックスがあるととても助かるでしょう。世帯のニーズに合わせた付帯設備を取り付けることにより、空室対策の強化ともなります。

4.今後の動向

今後も関西圏の中心として発展を遂げていく大阪は、アパート経営をするには魅力的な都市といえるでしょう。

大阪に本社や支店を置く企業も数多くあり、もともと住居をかまえている人のほかにも、別の都市から家族で赴任してくる世帯や単身赴任で大阪に移住するという人たちも後を絶ちません。賃貸アパートの需要は急激に減ることは考えにくいでしょう。

また、ファミリー向け、単身者向けとバラエティに富んだアパート経営ができることが大阪の魅力です。
アイディア次第では収益性もアップします。入居者のニーズをうまく取り入れ、競合に差をつけたアパート経営を目指したいものです。

【参考資料】 総務省統計局ホームページ「国勢調査」資料(表1、2、3、4、5、6)

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