秋に感じる倦怠感・不眠・食欲不振の原因は「秋バテ」かも!対策と予防で初秋を乗り切ろう

  • Facebookでシェア
  • Twitterでシェア

夏は過ぎたのに「身体がだるい」「よく眠れない」といった夏バテに似た症状を感じたのなら、それは「秋バテ」かもしれません。

今回は、9月頃から感じる体の不調「秋バテ」の原因と症状、そして自分でできる対策と予防策についてご紹介します。

秋バテの原因と症状

秋バテには2つのタイプが考えられます。ひとつは「秋の温度差や気圧の変化によって体調を崩すタイプ」で、もうひとつは「冷たいものの摂り過ぎで胃腸を弱めるタイプ」です。

温度差や気圧の変化によって体調を崩すタイプ

夏バテの原因になるのは「暑さ」と「湿度の高さ」です。温度30度以上、湿度60%以上を記録する日本の夏では、自覚のない脱水を引き起こしやすい環境です。脱水状態が続くと体外への老廃物の排出がうまくいかないなど、自立神経(内臓器官の働きを調整する神経)の乱れを引き起こします。

一方の秋バテの主な原因は、少し暑さも感じる日中の温度と朝晩の寒さによる「大きな寒暖差」と、台風通過や長雨による「急激な気圧の変化」です。

これにより自律神経が活性化し、「全身の倦怠感」「不眠」「食欲不振」といった症状を引き起こします。

胃腸を弱めるタイプ

初秋から続く暑さから冷たいものを摂り過ぎてしまい、それにより胃腸の働きが低下してしまうのも、秋バテの原因となります。

胃腸を弱めたタイプの主な症状は「冷え」「むくみ」、胃腸の不調による「胃もたれ」や「下痢」などです。

以上のように、秋バテには2つのタイプがありますので、それぞれのタイプに合わせて対策と予防策を使い分けるようにしましょう。

秋バテへの対策と予防【温度差や気圧の変化によって体調を崩したタイプ】

ぬるめのお湯につかる

38~40℃くらいのぬるめのお湯につかることで自律神経の活性化を抑えるとともに冷え予防になり、急激な温度の上下による秋バテを防げます。

また寝る前の1~2時間に深部体温が上下することで、入眠の準備が整い、寝つきもよくなるので、最近寝付けなくなってきたと秋バテの兆候がある人にもおすすめです。

炭酸風呂に入浴する

炭酸ガス入りの入浴剤を利用して、湯船につかる対策です。ただお湯につかるのではなく炭酸風呂をおすすめするのは、身体が末端まで温まるため。炭酸には、血管を広げ、血流をよくする効果が期待でき、秋バテによる温度差の負担を軽減できます。

入浴の際は、炭酸入りの入浴剤を38~40℃程度のお湯に入れて、しっかりと溶かしてから入浴しましょう。気泡が出ているうちがよさそうに感じますが、炭酸がしっかりと水に溶けきっていないので、炭酸濃度が十分ではありません。

ホットタオルで目や首を温める

水で濡らしたタオルを30秒から1分ほど電子レンジにかけて、40℃程度の蒸しタオルを作り、それを目や首にあてます。冷え対策になるだけでなく、副交感神経が優位になってリラックス効果も期待できるので、温度差を原因とした秋バテによる不眠にお悩みの方にもおすすめです。

できれば5~10分ほどは目や首にあてておきたいですが、だんだんと冷たくなっていくので、専用の温熱シートやホットアイマスクを使うのもおすすめです。

ひざ掛けや上着で体温調節する

日中の部屋の中と外の気温で差が大きいと、温度差ができて秋バテの原因となります。自宅であれば冷暖房の調整で寒暖差を縮めることができますが、すでに温度が設定されている職場や公共の場では、ご自身で体温調整をすることが大切です。

上着やカーディガンなど、体温調節がしやすい服を常備しておきましょう。長時間冷房にあたる場合は、ひざ掛けなどの防寒グッズを用意して冷え対策をします。電気で温まる充電式のひざ掛けなどもありますので、合わせて活用してみましょう。

長袖や布団を用意して寝る

まだ暑いからといって寝るときに薄着や冷房で就寝すると、朝方の寒さに対応できません。暑さを感じる夜でも長袖や毛布をそばに用意してから寝るようにし、寝冷えしないようにすることが大切です。暑さ対策は冷房ではなく、水枕や保冷剤を活用して寝苦しさを解消しましょう。