2019年最新お年玉事情!年代別の金額相場や知っておきたいマナー

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最近のお年玉事情

お年玉の使い道

使い道として多いもの
未就学児 ・貯金
・普段買わない少し高級なおもちゃ
・三輪車やストライダーなども人気
小学生 ・本やマンガ
・文房具
・ゲーム機、ゲームソフト
中学生 ・ゲーム機、ゲームソフトが人気
・好きなアーティストのグッズやアルバム
・洋服や靴
高校生 ・交際費やそれに関係する服、靴、カバンなどのファッション関係
・少し高額な時計やアクセサリー
大学生 ・友人や交際相手と行く旅行の資金
・スマートフォンやタブレットなどの電子機器
・一人暮らしの学生の普段の生活費

ついついパッと使いたくなってしまうお年玉ですが、意外と貯金に回している子供も多いのだとか。子供たちは大人が思った以上に堅実なのかもしれません。

お年玉の市場規模の推移

2017年に住信SBIネット銀行株式会社が約1,500人を対象に行った「お年玉に関する意識調査」によると、お年玉の平均支出予定総額は25,899円となり、前年比で2,463円減少。年代別に見ると60代が31,182円で最も高いものの、前年比で4,218円減少しました。

お年玉の市場規模全体も昔に比べると徐々に減少傾向にあるといった調査結果もあります。少子化によってお年玉をあげる相手が減ったことや、20代〜30代の若年層家庭の不景気が要因と考えられるかもしれません。

そもそもお年玉とは?お年玉の由来と豆知識

お年玉の起源や歴史については諸説ありますが、江戸時代にお年玉の風習がはじまったとされています。

本来、お年玉は新年を祝い、「神様から1年分の魂を授かる」ための神聖な儀式でした。この時、渡していたのが神様の魂が宿るとされる玉状の餅です。「お年玉」という名前も、ここからとられました。

現在のように現金を渡すようになったのは、高度成長期に入った昭和30年代後半ごろのことです。これからも時代とともにお年玉のスタイルは変わっていくのかもしれません。

知っておきたいお年玉のマナー集

渡す期間

基本的には松の内(1月7日)までに渡します。関西など一部地域では1月15日まで可とされています。渡すのが遅くなってしまった場合には「寒中見舞い」「お小遣い」として渡しましょう

用意するもの

お年玉は新年のお祝いなので新札を用意するのがベスト。年末年始は金融機関がお休みなので、早めに用意しておきたいところです。

ぽち袋も用意しておきましょう。なければ紙や折り紙に包んで渡すこともできます。折り鶴をあしらった折り方など、ご自分でオリジナルのポチ袋を作るのも素敵ですね。

相手が喪中の場合

お年玉は新年のお祝いですので、相手が喪中の場合は「寒中見舞い」「お小遣い」という名目で渡しましょう。

お年玉に贈与税はかかるのか?

お年玉は子供に現金をあげる行為。これは贈与税の対象になるのでしょうか?お年玉と税金の関係について考えてみましょう。

結論としては、お年玉も贈与行為にはあたりますが、贈与税の対象にはなりません。それは、国税庁が定めた「贈与税がかからない場合」のルールに当てはまるからです。

具体的には「個人から受ける香典、花輪代、年末年始の贈答、祝物又は見舞いなどのための金品で、社会通念上相当と認められるもの」という項目に該当します。

しかし、これらはあくまで一般常識の範囲内での話です。たとえば、お年玉の金額が100万円を超える場合、「社会通念上相当」から逸脱して贈与税の対象になります。1万円や2万円ならばともかく、100万円という大金をお年玉として渡すというのは一般常識の範囲内では考えにくいからです。

贈与税の非課税枠は年間110万円です。100万円のお年玉をあげた場合、非課税枠内なので課税対象になるわけではありません。ですが、その年の非課税枠の大部分は埋まってしまいます。「贈与税対策で100万円のお年玉をあげる」ということは認められないので、注意が必要です。

まとめ

お年玉は、子供たちにとっては一年の幕開けを飾る大切なイベントです。今回ご紹介した内容を参考にして、スマートに、気持ちのこもったお年玉を渡してください。