ビットコインの今とその他の仮想通貨事情!あの時買っていればいくら儲かったか?

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「仮想通貨」という言葉がニュースや新聞で取り上げられる機会が多くなってきました。中でもビットコインの知名度は高く、仮想通貨の代名詞といえるかもしれません。

ビットコインの模倣にすぎない仮想通貨が多いのも事実ですが、中には有益な用途やサービスと密接に結びついていることから多額の資金調達に成功し、取引市場でも高く評価されている通貨があります。

そこで、今回は、主要な仮想通貨の概要と当初の売り出し以降の価格推移について紹介したいと思います。

仮想通貨とは?

仮想通貨とは、インターネット上に存在する電子的な通貨のことを指します。

通常のお金のように紙幣や貨幣など物としての形が存在しないため「仮想通貨」や「デジタル通貨」などと呼ばれますが、 インターネットを通じて物品やサービスに対して使用することもできます。

インターネット内での買い物も可能ですが、普段の買い物でも、仮想通貨が使用可能な機器があれば普通のお金と同じように支払うことも可能です。

電子マネーとの違い

「電子的な通貨」というと、楽天Edyやsuica、nanacoといった「電子マネー」と同じ物のように思われるかもしれません。しかし電子マネーとは明確に違う性質を持っています。

電子マネーとは紙幣や硬貨を使わないで決済をするための仕組みであり、貨幣そのものではありません。電子マネーの利用には事前にカードへチャージ(入金)する必要があり、入金した額を買い物などで使用することができます。

100円の入金をすれば100円分の買い物ができるだけで、「円」という枠からは出ていません

それに対して仮想通貨は、仮想ではありながら通貨です。現実に紙幣や硬貨はなくとも、「円」「ドル」「ユーロ」などと同じ通貨であり、為替のように価格の変動もあります

仮想通貨が投資先として注目を集める理由

近年、仮想通貨が投資手段として注目を集めています。その理由は、時価総額の急上昇による仮想通貨長者の出現でしょう。

例えばビットコイン。運用が開始された2009年当時は1円にも満たない価格だった仮想通貨の「ビットコイン」ですが、2013年には過去最高の価値を付けます。その倍率はなんと14万倍。1,000円でも投資していた人は、1億4,000万円にも膨れ上がった計算になります。

価格が高騰しているのはビットコインに限らず、その他の仮想通貨でも価値が上昇し、巨額の富を手にした人が増えているのが現状です。

だからこそ今、投資手段としての仮想通貨に注目が集まっているのです。

仮想通貨の価値が上下する理由

ではなぜ、仮想通貨の価値はこんなにも上下するのでしょうか。その理由についてお話しします。

仮想通貨は、「円」や「ドル」と同じ貨幣ではありますが、「円」や「ドル」のような発行元や管理先が存在しません。

例えば「円」は日本銀行が発行しており、流通する貨幣の量を操作しています。これにより貨幣としての価値が上がったり下がったりします。

しかし、仮想通貨には発行元がありません。したがって仮想通貨の価値の決め方は需要と供給で決まるのです。

仕組みは金 (きん) と似ている

その仕組みは、金 (きん) に例えるとわかりやすいです。

金 (きん) は中央政府が発行するわけでもなく、その価値を保証するわけでもありません。

ではなぜ金 (きん) に価値があるのでしょうか。それは世界中の誰もが「金には価値がある」と考えるから、その価値が認められるのです。

それはつまり、市場の判断に委ねられるということ。加えて金 (きん) の埋蔵量には限界があることも、その価値を下支えしている一つの要因です。

仮想通貨には、金 (きん) と同様に発行権限を有しその価値を担保するものがありません。また流通量についても自動調整され、埋蔵量にも限界が設定されています。

その価値が需要と供給の関係によって決定される点は、まさに金 (きん) 市場と似ていると言えます。

※一部の仮想通貨においては上記の特徴が当てはまらないものもあります。

 

仮想通貨についての全体像が薄ぼんやりとでもわかりましたでしょうか。

それでは最後に、ビットコインを始めとした主要な仮想通貨の概要と特徴、それに価格推移について紹介したいと思います。

代表的な仮想通貨 特徴
ビットコイン 仮想通貨の先駆け。仮想通貨の中でも流通量が圧倒的に多い。価格の急激な高騰により「ビットコイン長者」が出現。仮想通貨が注目を集めるきっかけとなった。
イーサリアム 「スマートコントラクト」という機能を有し、取引記録だけでなく、契約内容も記録する技術が革新的であると注目を集める。あの堀江貴文氏が注目したことでも有名。
リップル ドル、ユーロ、円などの法定通貨はもちろん、ビットコインやイーサリアムといった他の仮想通貨と交換できる。手数料がかからず、決済のシステムが数秒で完結するというのも特徴的。

ビットコイン (Bitcoin)

ビットコインとは?

ビットコインは、サトシ・ナカモトを名乗る人物が2008年に投稿した論文をもとに開発された仮想通貨といわれています。

仮想通貨の中でもっとも流通量の多いのが、このビットコイン。時価総額は日本円に換算して一時は2兆円を超え、2017年1月時点では仮想通貨全体の8割を超えるシェア率を持ちます。

ビットコインでの支払いを受け入れる店舗やWEBサービスが増えていることもあり、投資先としてだけでなく決済手段としての活用も可能です。

5年間で150倍に!ビットコインの価格推移

2009年に運用が開始された当初は1円にも満たない価格で法定通貨との交換が行われていました。

その後、2012年には1,000円前後で取引されるようになり、2013年頃から注目を浴びたことで価格が一気に10万円を超えるまでになりました。

その後、大手取引所の破綻、中国当局による金融機関での取引禁止などの影響もあり、2015年には2万円台まで値を下げましたが、2016年には再び10万円を超え、2017年5月1日現在では15万円を超えています。

仮に5年前にビットコインに100万円を投資していれば、現在では1億5,000万円になっていた可能性もあります

イーサリアム (Ethereum)

イーサリアムとは?

仮想通貨と言えばビットコインが有名ですが、それに次いで注目を集めたのがこのイーサリアム。その最大の特徴は「スマートコントラクト」という機能にあります。

イーサリアムでは、取引の記録だけでなく、契約の記録も一緒に残していくことができます

例えば二者間で取引をした場合、ビットコインではお金の流れだけを記録していました。しかしイーサリアムでは、取引の記録と同時に、契約の内容も記録。これにより契約の悪用・改ざんのリスクを減らしたのです。

この技術が革新的であると、イーサリアムに注目が集まったのです。

プレセール時からは400倍に?イーサリアムの価格推移

2015年7月に市場で公開される前の2014年からプレセール(売り出し)を開始しました。そのときの価格は20円程度でしたが、上場後は短期間で数十倍の価格となりました。

また、SEC(米国証券取引委員会)がイーサリアムのETF(上場投資信託)審査を開始するとの発表から期待が高まり、2017年春から価格が急上昇。2017年5月1日現在では8,000円を超えています。

リップル (Ripple)

リップルとは?

リップルは「XRP」という通貨単位を持つ仮想通貨。

リップルのシステム内で使用できるコイン「XRP」は、ドル、ユーロ、円などの法定通貨はもちろん、ビットコインやイーサリアムといった他の仮想通貨と交換することができます

多様な通貨と直接取引ができるため、手数料がかからず、決済のシステムが数秒で完結するという特徴があります。

リップルの価格の推移は?

2013年にリップルの取引が開始された当初の価格は0.6円程度。

これが短期間のうちに数円程度まで上昇。その後、変動を繰り返し、2017年5月1日現在では10倍もの値上がりを記録し、6円を超える水準となっています。

その他のコイン

その他、2014年に登場したダッシュ(Dash)という通貨は、利用者の匿名性が守られる点と承認にかかる時間が短い点が評価され、2017年における注目株となっています。

また、発行総量がビットコインの4倍、承認時間がビットコインの4分の1という仕様で開発されたライトコイン(Litecoin)、分散型の公証システムを指向したファクトム(FACTOM)、日本発の仮想通貨であるモナーコインなど多くの仮想通貨が開発されています。

仮想通貨にはそれぞれに特徴があります。価格の推移だけでなく、それぞれの特徴を把握した上で、投資先として検討することが大切です。

まとめ

一口に仮想通貨といっても、特徴や存在意義はそれぞれで異なります。価格変動の幅も大きく動く傾向にありますので、購入を検討する際は広い視野を持つことが大切にです。

短期的な価格変動で利益を得るという視点だけでなく、今後その通貨の技術が関連分野で応用され、社会的に必要とされるかという視点が重要といえるでしょう。