お盆の帰省で失敗しない手土産選びのポイントとオススメの品

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実家への帰省は、日頃のこともそうですが、普段話せない「これからの介護のこと・実家のこと・相続のこと」などを、家族で話し合う良いチャンスです。年間を通しても家族が集まる機会というのはそう多くありませんが、お盆休みは絶好の機会と言えます。

そんな久しぶりの帰省。みんなの顔を想い浮かべながら、ちょっと困ってしまうのは「手土産選び」ではないでしょうか。

そこで今回は、実家へ帰省する際に選ぶ手土産のポイントと、オススメの手土産をご紹介します。

お盆の手土産の予算

まず手土産にかける予算について。相場感は家柄によって違いますが、だいたい2,000円〜5,000円の範囲で選ぶのが無難です。

あまりにも高価なものを選んでしまうと、受け取る側に気を遣わせてします。場合によっては、他の親戚が持ち寄ったものとのバランスが悪くなり、角が立つ危険性もあります。

帰省の手土産に関するアンケート調査で、約6割が「1,000円〜3,000円で購入した」との結果がでるほどです。「高価なものほど良い」というわけでは無いことを覚えておきましょう。

お盆の手土産を選ぶ時の3つのポイント

最も一般的かつ無難な手土産は「消費物」、いわゆる「使い切って無くなるもの」です。中でも食品や飲み物、お菓子やデザート類が喜ばれます。

複数人で分け合えるようなものが良いでしょう。両親だけで食べきるのではなく、自分の家族や集まった親戚など、その場にいる人みんなで分け合うケースが考えられます。

もし人に配らなかったとしても、両親に「一度に食べきらなくて良い」と思ってもらうことが大切。

小分けできるものは、相手にプレッシャーを与えることなく「自分たちのペースで食べてください」という気配りになります。食べ物や飲み物でも、なるべく日持ちするものを選ぶようにしましょう。

1.地酒や名産品選びのポイント

実家の両親が自分たちでなかなか買えないようなものは、もらって嬉しいものです。

例えば地元に特産品があるなら、それを選ぶのは良いでしょう。魚介や果物などは好みの偏りも少なく、喜ばれる傾向にあります。

お酒を飲まれる両親のなら地元の銘酒などもオススメ。あなたが東京住まいなら、雑誌やテレビで話題になっているようなお菓子は喜ばれるでしょう。

2.和菓子選びのポイント

手土産の定番として、和菓子を挙げられます。

その中でも羊羹や煎餅などは小分けもしやすく、日持ちするのでオススメです。また、どら焼きや饅頭、大福や最中なども人気が高く喜ばれるでしょう。

お店によって種類や特徴、こだわりが分かれやすいのも和菓子特徴。定期的に帰省するようであれば「去年はA店のどら焼き、今年はB店のどら焼き」といった感じで、バリエーションを増やしていくのも面白いですね。

3.洋菓子選びのポイント

フィナンシェやマドレーヌ、クッキーなどの焼き菓子は人気です。日持ちもしますし、個別に包装されていればお皿やフォークの準備も不要で、取り分けの手間がありません。

「もらって嬉しかったもの」の中で意外と多いのがケーキです。チーズケーキやロールケーキであれば、比較的持ち運びもしやすく崩れにくいので良いでしょう。ただし日持ちがしない場合が多いので注意が必要です。

大切なのは相手の立場になって選ぶこと

手土産の基本は相手を想う気持ちです。「マニュアル通りの失敗しない一品」ではなく、相手の立場や状況を考えて選ぶのが大切です。

Aさんが長野の実家に帰省したときのこと。

父親は大の日本酒好きで、Aさんが20代の頃はよく二人で晩酌をし、将来への不安や結婚についてなど「腹を割った話」をしていたそうです。

そこでAさんは今回の帰省の際、美味しい日本酒を手土産にまた二人で晩酌しようかと考えました。しかし母親から、父親が「肝臓を悪くして一時検査入院になった」と聞かされたのを思い出します。

そこでAさんは父親の身体を気遣い、日本酒ではなく地元で評判な抹茶と、父親が好きだったサクランボを手土産としました。

帰省した日の夜、Aさんが父親のためにお茶を点て、二人の晩酌が叶いました。「『親父ももう若くないんだからな』と語らったときの父親の嬉しそうな顔が印象的で、思い出深い帰省となりました」と話してくれました。

誰にとってもそこそこ嬉しい手土産ではなく、あなたの両親が喜ぶ顔をイメージして選ぶのが、手土産選びのもっとも重要なポイントです。

まとめ

贈り物の基本は、相手の立場に立って、何をもらったら嬉しいかを考えることです。自分よがりにならないように注意しましょう。

実家に帰省しない人も増えていますが、両親と会える時間を計算してみると、実は残り数日分しかないということも珍しくありません。

例えば1年間のうち両親に会うのがお盆と正月の4日間だけだった場合。1日あたり8時間として計算し、両親の余命が10年だとしたら、会える時間は320時間。だいたい13日間分しかありません。

孫に会えるのも、おじいちゃんおばあちゃんの楽しみのひとつ。今年のお盆休みは手土産を携えて帰ってあげるのも、親孝行のひとつかもしれませんよ