定年後のセカンドライフが楽しくなる趣味の見つけ方と人気の趣味

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セカンドライフを楽しむはずが、長年の会社生活とのギャップに戸惑い、十分に楽しめない人は多いようです。資金面の不安などといった理由もありますが、自分の居場所や趣味を見つけられないことが一つの原因です。

そこで今回は、セカンドライフを充実させるための趣味を見つけるヒントと、60歳から始めるのに人気の趣味をご紹介します。

60歳を超えてもまだまだアクティブ

60歳といってもまだまだ元気。費やせる時間も多く、平均寿命から逆算しても余生は25年以上あります。

たとえば以下の人たちは、60歳を超えてからセカンドライフにおける生きがいを見出し、輝かしい生活を送っています。

シニアサーフィンのために移住:Aさん

老後のスポーツとしては、ウォーキングや登山や釣りなどを思い浮かべる人も多いでしょうが、最近密かに注目を集めているのが「サーフィン」です。

66歳になるAさんは元々は市役所勤め。二人の子供も独立していることから、定年退職を機に湘南へ移住しました。

その目的は、大好きなサーフィンに熱中するため。20代、30代の頃は海に通っていましたが、子供が大きくなるにしたがって徐々に足が遠のいていました。

50歳を超えた頃から徐々に老後の生活について考え始め、セカンドライフはサーフィンに費やすと決意。今では奥様も触発され、夫婦二人で楽しんでいるとのことです。

ジオラマ作成からSNSの人気者:Bさん

61歳になるBさんは老後、ジオラマの作成に熱中し始めます。元々ミリタリーの趣味があったため、戦闘機などのジオラマを作ることに没頭していました。

それに目をつけたのはBさんの息子。「せっかく作った作品を置いておくだけではもったいない」とSNSへの投稿を代行しました。

するとあっという間に固定ファンがつき、投稿の閲覧者数やシェア数がぐんぐんと伸びていきました。

それに達成感を覚えたBさん。使ったこともなかったスマートフォンやパソコンの操作を覚え、いつしか「作品があるからシェアをする」という気持ちから「シェアをするために作品を作る」という目標に変わっていきました。

SNSを活用するというのも、今の時代ならではの楽しみ方と言えるでしょう。

自分だけの生きがいや目標を持つ

60歳だから遅すぎるということはありません。自分にピッタリの趣味を見つけることは、今後の人生の生きがいや目標を持つことにも繋がります

次に、自分に合った趣味に出会うためのコツについてご紹介していきます。

自分にピッタリの趣味の見つけ方

自分にピッタリの趣味を見つけるのには、いくつかのコツがあります。以下のような視点で模索してみれば、自分に合う趣味が見つかる可能性も高まるでしょう。

昔好きだった趣味を思い出して、再度始める

若い頃に好きだった趣味を再び始めてみて、再度熱中するようになったというケースがあります。

たとえば、若い頃にスキーに熱中した経験はありませんか?1987年、映画「私をスキーに連れてって」のヒットでスキーブームが巻き起こりました。当時30歳だった人は今年60歳となり、下火になっていたスキー客数も近年は復活のきざしがあるようです。

このように、自分に合う趣味は、長い人生のなかで一度は経験済である場合も少なくありません。

誰かと話をすることがキッカケに

複数人でアイデアを出し合って新たな発想に結び付ける手法を「ブレインストーミング」といいますが、これは趣味を探す際にも有効です。

1人で考え込むのではなく、人と会って話すことがキッカケになる可能性もあります。気の置けない仲間との何気ない会話のなかで「それ、おもしろそうだね。やってみよう」という展開になるかもしれません。

まずは会社の同僚や学生時代からの友人を誘って、近況や今後について語り合ってみてはいかがでしょうか。思わぬヒントが得られるかもしれません。

いろんなものに小さく挑戦してみる

イメージや先入観だけで、その趣味が自分に合う・合わないを判断しまうのはもったいないです。

「やってみたら面白かった」という体験はとても多いものです。気になるものにはとりあえずチャレンジして、もし自分に合わなければ止めればよいという気持ちで、気楽に楽しむのがおすすめです。

その際に大切なのは、小さく始めること。道具や衣装を最初から完璧に揃えるのではなく、まずは友人から借りる・専門店で体験してみる・自分の持っているもので代用してみるなど、スタートすることを優先してみてください。

また、前期高齢者(65歳以上74歳以下)より後期高齢者(75歳以上84歳以下)の方が、趣味の種目数が減少するという傾向があります。比較的若いうちにいろいろな趣味を試してみることで、趣味の幅が狭くなることを防止することにもできます。