自分に合った投資を選ぼう!30代・40代・50代・60代におすすめの投資方法

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年齢によって、仕事や家族などの環境やライフステージは違います。当然ながら、自分に合った投資もそれに応じて異なってきます。

そこで今回は、年齢という視点から投資を解説30代、40代、50代、60代に分けて、それぞれに適した投資方法をご紹介したいと思います。

30代におすすめの投資方法

コツコツ投資したい人には投資信託

一口に30代といっても、家庭の環境や投資に対する知識は様々でしょう。「この投資が適している」とひとくくりに断定することは難しいのですが、例えば「株式投資をしたいけど仕事が忙しい」、「自分で個別銘柄を探し出してタイミングよく売買することができない」という方であれば、投資信託を利用してコツコツ積み立てるという方法はいかがでしょうか。

特に「積立投信」という商品なら、毎月定額で投資信託に投資することができます。

もちろん、「積立投信」も投資信託なので具体的な運用はプロ任せです。とはいっても、投資信託によって運用方針が異なりますので、例えば「国内株式を中心に運用したい」と考えている場合は、そのような運用方針の投資信託を選択することになります。

いろいろチャレンジしたい人にはFXやデリバティブ取引など

自分で相場を研究したり、売買テクニックを身に付けたりしたいという方にはFXやデリバティブ取引がおすすめです。

デリバティブ取引というのは、株式、為替、金などの現物ではなく、「それらの将来の価格」を売買したり、「一定期間内にそれらを特定の価格で売買できる権利」を売買したりするような取引を指します。FXも先物取引というデリバティブの一種です。

これらの取引は証拠金を預けることによって、その証拠金の数倍の金額で取引することができます。ただしその分、利益や損失も数倍となるため、リスク管理には十分注意する必要があります。

なお、FXでは外貨を現物で受け取るサービスもありますので、仮に自分の思惑が外れて相場が下がってしまっても、海外旅行に行ったときに使えば良いという考え方で投資する人もいます。そういった意味でも、アクティブな30代に適しているといえるかもしれません。

40代に適した投資方法

保険商品で投資する

働き盛りの40代ともなると、自分が病気になったり、万が一のことがあったりした場合でも家族が路頭に迷わないように備えることが必要です。そのような場合には、医療保険と投資を兼ねた商品を選択するのも一つの方法です。

掛け捨ての保険ではなく、満期時に返戻金がある貯蓄性の保険商品や、子供が大学に進学する時期に合わせて受け取れる学資保険などに資金を振り向けるのも立派な投資といえます。

サラリーマンならローンを活用した不動産投資

サラリーマンであれば、不動産投資においてローンを利用しやすいというメリットがあります。また、50代、60代になると融資期間を長く取りにくいため、40代のうちにローンを活用する方が資金繰り的にも楽になります。

例えば、いま子供たちと同居している家より一回り小さな区分所有マンションに投資し、子供たちが独立したあとはその区分所有マンションに引越しする、という計画を立てることもできます。

50代に適した投資方法

個人型確定拠出年金(iDeCo)

iDeCo(イデコ)は、国民年金や厚生年金などの公的年金にプラスして給付を受けることができる私的年金の一種です。自分で決めた掛金を毎月支払い、運用した元金と運用益を老後に一時金や年金として受け取ることができます。

iDeCoには、運用益に税金がかからないというだけでなく、現在支払っている所得税や住民税が安くなるという効果があります。

そのため、所得水準が高くなってくる50代の節税に適しています。また、60歳以降に給付を受けるためには10年以上の加入期間が必要となるため、それに備えて始めておいた方が良い時期ともいえます。

iDeCoの詳細については「話題の個人型確定拠出年金とは!iDeCoで悠々セカンドライフが送られるか?」の記事も合わせて参考にしてみてください。

少額投資非課税制度(NISA)

NISA(ニーサ)は、証券会社などに専用口座を開設することで少額の株式投資などの運用益や配当金が非課税になる制度のことを指します。

具体的には、年間120万円、5年間で累計600万円までの投資であれば、配当金や売却益などに本来かかってくる所得税と住民税が非課税となります。

このNISAの種類として、未成年者を対象としたジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)というものもあります。年間80万円、5年間の累計400万円までの投資について、配当金や売却益などが非課税となります。

子供がまだ成人していない50代、あるいは、すでに初孫が生まれたという方におすすめの制度です。

iDeCoの詳細については「最近よく聞くNISAとは?新しく始まる積立NISAも簡単解説」の記事も合わせて参考にしてみてください。

60代以降に適した投資方法

不動産投資(賃貸併用住宅、民泊なども)

60代以降で子供が独立したあとの住居が広すぎて持て余しているという場合は、「賃貸併用住宅」に改修して人に貸すという方法も考えられます。居住しながら一部を賃貸に出すことで、効率的な投資ができる可能性があります。

また、すでに退職して時間的な余裕もあるという場合には、不動産投資の中でも「民泊」に挑戦してみるのはいかがでしょう。

民泊は旅行者などを宿泊させるものであるため、通常の不動産投資と比べると、物件に家具や家電を準備したり、予約からチェックイン・チェックアウトまでの問い合わせ対応や部屋の清掃をしたりと手間がかかるものではあります。

しかしその分、旅行者とのコミュニケーションを楽しむことができる人にとっては、趣味と実益を兼ねた不動産投資になるでしょう。

相続について

60代以降は、相続税の対策も気になるところです。相続財産は現金、預金、有価証券などで保有しているより、不動産で保有している方が一般的に評価額が低くなります。また、同じ不動産でも第三者に賃貸することによってさらに評価額が低くなり、相続税の節税につながります。

このような点から考えても、60代では他の投資形態で資産を保有するより不動産投資の方がおすすめかもしれません。

まとめ

各年代別におすすめの投資方法を見てみました。もちろん、年齢だけで一概に決まる訳ではありません。投資方法そのものよりも、家族のこと、仕事のこと、年金のこと、将来の相続のことなどライフステージに合わせた運用方法を考えるのがポイントではないでしょうか。