年の瀬になって慌てないように
12月は1年の汚れを落とす大掃除の月。「ああ、大変!」と、少し憂鬱になる人もいるかもしれません。
ラクをするコツは、計画性。一日延ばしにして年の瀬までためないようにしましょう。年の瀬に一気に大掃除をすると、疲れがでたりやり残した場所がでる可能性があります。
一般的に、大掃除する箇所は、大きく分けて2つ。
1つ目は、照明があれば時間を問わずできるところ。つまり水周りと呼ばれるキッチン、浴室、洗面台、トイレです。
2つ目は、日中明るいうちにやっておきたいところ。窓周りや玄関は、暗くなってからだときれいに仕上がりません。
そこで、大掃除をラクにするためのコツが、1日15分ずつの"ついで掃除"。
夕食後の食器洗いのついでにガスレンジ廻り15分、棚拭き15分......と、今週はキッチンを重点的にと決めて5日間行えば、75分の大掃除が"ついで掃除"で行えます。
同様に浴室も入浴しながら今日は鏡、明日は扉、のように小さな一箇所を無理なくついで掃除感覚で行います。
この方法なら、疲れをためず、集中力も持続するので、丸一日で一気に終えるより家全体をきれいにすることができます。
ついで掃除カレンダーのポイント
- 初日に出た古くなったタオルやTシャツなどを、掃除用にとっておく
- 週の重点箇所を決める
- ついでの感覚で無理をせずきれいになっていくことを楽しむ
- 家族と掃除する日は、リビングの照明や窓、玄関などを協力して行う
道具が良ければ掃除もはかどる
効率よく掃除をするためには、道具選びも大切です。汚れの種類や場所によって、適した道具をセレクトしましょう。使いやすい道具があれば、モチベーションもアップします。掃除道具はここがポイント
【洗剤】
住居用洗剤、キッチン用強力洗剤、塩素系漂白剤、酸素系漂白剤、クリームクレンザーなどのほか、クエン酸、重曹、エタノールも用意。洗剤に表示されている注意をよく読んで使いましょう。クエン酸や重曹は家じゅうに使い回せて便利ですが、溶かして利用することが多いので、それぞれにスプレー容器を用意しておくとよいでしょう。
【ハケブラシ】
照明器具や網戸など、隙間や凹凸のあるもののホコリ落としに活躍します。ホコリをかき出しながら掃除機で吸うと効率アップ。ホームセンターなどで売っている塗装用のハケでOKです。
【ハンディーモップ】
家具の周りや壁のすみなど、さまざまな場所のホコリ落としに。モップの部分だけ交換できると、手間なく便利。柄が伸びるタイプなら、高いところも届きやすい。
【掃除用クロス>】
超極細繊維のマイクロファイバーでできた掃除用クロスがあると、ちょっとした汚れなら洗剤を使わずふくだけできれいになります。ガラスなどもふきあとが残らずピカピカに。
【ぞうきん&ウエス】
着古した衣類などを使いやすい大きさに切ってウエスにすれば、使い捨てできて洗う手間もありません。ぞうきんは、掃除する場所別に用意すると効率アップにつながります
こんなものもあると便利!
- 使い古しの歯ブラシ
- 軍手
- 大きめのゴミ袋
- 不要なプラスチックカード(こびりついた油汚れや焦げつきに有効)
- はかなくなった靴下
- スプレー容器
- 綿棒
- ゴム手袋
家族が集まるこの時期を上手に活用
"ついで掃除"でまかなえない、人手が必要になりそうな場所は、無理をしないでハウスクリーニングなどのサービスを利用するのもよいでしょう。
年末が近づけば、何かと忙しい家族も少し余裕ができて、大掃除に動員できます。帰省してくる頼もしい子どもたちがいれば、力仕事を頼むこともできるかもしれません。
久しぶりの家族そろっての掃除が、コミュニケーションを深めるチャンスになるかもしれませんね。